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ひっそりとした静寂の中、つま先に当たる小石が乾いた音を立てて転がっていく。風の音もなく、あるのは二人分の息遣いと良く響く足音だけ。
先を見れど続くのは無人の街並み。代り映えしない光景に飽きて視線を上にやれば、上空では襤褸布が宙を彷徨っている。その声はまるで雪のように下にいる私たちに降りてきたのだった。


「何も覚えていない、わすれちゃった」
「きっと大事なことじゃなかったのさ、そうに違いない」
「なんてったって、ここはそういうところなんだから」
「あーあ、新品の縫い糸がほしい・・・」

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